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植物工場について
PLANT FACTORY

世界の環境問題

世界の環境問題は深刻化しており、地球規模で見過ごせない問題になっています。
特に、世界の砂漠化は深刻であり、ある論文(注1)では、乾燥地面積を世界の陸地(南極を除く)の46.9%と見積もっており、非常に広大な土地が砂漠化していることがわかります。
また隣国の中国では土壌汚染が深刻化しており、「全国土壌汚染状況調査公報」(注2)によると、全国の土壌の16.1%で土壌汚染が進んでいると言われています。
そのような状況の中、土を使う必要がない植物工場の技術は世界的に注目されています。

(注1)Koutroulis. Dryland changes under different levels of global warming.Science of The Total Environment Volume 655.March 2019, p482-511
(注2)「全国土壌汚染状況調査公報」(2014)

世界の環境問題

(出典:環境省「人々の暮らしと砂漠化対処」)

植物工場とは

植物工場には太陽光のみを利用する「太陽光型植物工場」、LEDなどの人工光だけで栽培する「人工光型植物工場」、さらに太陽光を主に利用しつつ、補光として人工光を使用する「太陽光・人工光併用型植物工場」の3種類があります。
太陽光型植物工場、太陽光・人工光併用型植物工場では主にトマト、パプリカ、葉物類、イチゴ、メロン などを栽培することが多く、露地栽培では難しい周年栽培が可能となっています。
また人工光型植物工場では主にレタス、ホウレンソウ、ハーブなどの葉物類やイチゴなどの一部果菜類も栽培されており、周年栽培や無農薬栽培が可能となっています。

植物工場とは

人工光型植物工場の可能性

・安全性が高い!
土を使わない水耕栽培で栽培するため、土壌汚染の影響を受けず、安心安全の無農薬野菜が作れます。

・生産性が高い!
台風などの自然災害の影響を受けにくく、栽培環境の最適化ができることで、栽培速度は2~3倍になり、さらに多段栽培、周年栽培が可能なため栽培効率は土耕栽培に比べて50~200倍と言われています。

・SDGsに貢献!
水やCO2、肥料などの利用効率が非常に高いため、持続可能な農業が可能です。 特に水に関してはエアコンのドレイン水を回収することで投入した水の96%を再利用することが可能で、非常に少ない水で生産できるため乾燥地帯での利用が期待されています。

人工光型植物工場の可能性